春を告げるイエロー
「ヨーロッパで春を象徴する色は圧倒的に黄色なのです。日本ではピンクが多いですけれどね。なのでヨーロッパでは春の花壇には、黄色がたくさん使われるんです」
そんなふうに数年前に受講したガーデンデザインの講座で聴いて、ほおーっ、と思ったせいか、それ以来この時期になると「春は黄色、ヨーロッパではイエローイエロー」と頭の中にフレーズがこだまします。
確かに春を告げる福寿草もそうだし、よい香りを小さなボディからめいっぱいふりまく水仙もそう。花屋さんの店先に出回り始めたミモザもそう。2月は黄色グループさんの大活躍。
立春ももうすぐですね。
自宅近くの河津桜のつぼみがふっくら大きく膨らんで、一輪二輪、早咲きの花をつけている真下に立って、何とも言えないうれしい気分になっています。
桜のつぼみは毎年年末年始の頃から気になり始めます。そうして毎日のように、通りがかりにちらりと目で確かめたり。1週間、2週間と日に日にふっくら膨らんでくる、たくさんの空に向かったつぼみたちは、希望の象徴のようにも思えます。
さてさて、確実に一歩一歩、春が近づきましたヨ。
希望をもって一歩一歩、半歩でもいい、前に前にと進んでまいりましょう。