やさしい野生時間

いのちがのびのびしている世界につなげたい~保健師・Nurseのブログ

思い通りにならない、という恵み

じつは去年、どんぐり苗木の里親になりました。もうちょうど1年になります。
なまえは、、、めちゃ、ベタですが「どんちゃん」です。

雨の日はベランダに出しているので、風で葉っぱをそよがせたり、葉に落ちる雨を受けて喜びを小さな苗木であらわしているどんちゃんですが、基本部屋暮らしというレアな苗木です。ベランダが夏に灼熱なので、里親はムリだろう、と通り過ぎましたが、スタッフの方が、「部屋の中で育ててます」と話すのを聞いて、ピカリと光って今に至っています。

去年は新規の葉っぱ1枚、ことしも、あれあれ何枚?成長していてうれしいです。

 

本来の環境ではないので、どんぐり苗木としては、ギリギリかもしれません、、、
それでも置かれたところでこうして、成長を喜んでいる人間が1人。


ところで、わたしも思い通りにならないことが間々あって、モヤモヤを通り越して逡巡することが多かった方ですが、昨日の帰り道、駅の構内を歩きながらふと、こんなことを初めて思いました。

自分みたいな、自分の思い通りになって欲しい、という思いがあまりに強い、本来わがままで頑なで、無駄に負けず嫌いなニンゲンが、ほんとに思い通りになってしまうことが多かったら、一体どうなっていただろう、、、と。

思い通りにならないことが多めに感じたからこそ、人との間で譲歩を覚えたり、歩み寄れるようになったり、立てたり、引いたり降りたりすることがやっと出来るようになってきたんだ。

そうだったんだ。だとしたら、こっちのほうが良かったんだー、って生まれて初めて何の迷いもなく思えました。

これまでは、思い通りにならない、、、なんでっ、おかしい気がする、という悩みや不満が確かに自分の根っこにあったのですが、何かをきっかけに急にこうなるのだから、気づきって不思議でおもしろいですね。

こんな自分、しょうもニャい自分、面白おかしい自分、おばちゃんでおじさんな自分。

そしてそれなのに、けっこうまじめなことも考えちゃってる自分が、すごく同居していることにますます何の違和感もなくなってきた感じです。ふはーっ、、、😊


どんちゃんのことを少し、もうひとつのブログで書いています。

sachiko111.com