やさしい野生時間

いのちがのびのびしている世界につなげたい~保健師・Nurseのブログ

田ぜりとスナップエンドウで緑のさ湯ができた

春になれば山菜系統が食べたくなる。
ふきのとう、フキ、ゼンマイにワラビ、うーん数えきれない。

実は私が一番好きな食べ物は「フキの煮物」というくらい。ソールフードのフキ。

一年で特定のある期間しか食べられない、ということもあって心が騒ぐ。

今は野生のフキを採れるようなところに住んでいないいので、近年はスーパーや産直でフキを買っては、茹でる・皮をむく(すじを取る?)・切って炒め煮にするということをして楽しんでいましたよ。


都心に近いところに住んでからは、産直も程遠くなってしまったような気がしますが、新宿高島屋の食品売り場には、野菜のコーナーの一角に、産直っぽい地場産野菜が売っていることが多いのです。


きのうは「埼玉産」のみなさん。
その中で、秩父の田ぜりを発見。夕方のセールになっていて100円+税!思わず何個も買いそうに。
「これ2-3日持ちますか?」と売り場のお兄さんに聞いたところ、「うーん、黄色くなる葉もあるかもしれないけど」と言われて、現実という我に返って、1コという選択にしましたー。

蒸せる鍋を買ってから、蒸し野菜に凝っているので、田ぜりも蒸す、ということをやってみました。一緒に買ったスナップエンドウも一緒に。田ぜりは野草らしい苦みとえぐみがあって春のおいしさでした!満足。

ピザをフライパンで焼いて食べた後は、「さて、ソイラテでも飲もうかー」と思い、蒸した鍋を片付けようとして、蒸した時の鍋に残るお湯をみて、ふと飲んでみたくなる。
まろやかな、ほんのりあまにがい味でした。おいしい。


やはりほんのり、みどりいろなのだろーか。
鍋が銀色だから分かりずらいぞ。
木のお椀にいれてみたけど、色をみてみたくて、クリアのカップにいれてみたらはい、みどり。
やさしい日本の緑いろというか。


パックに入った田ぜり、パックを開けると、人とともにある野生の香り。

眺めると、秩父でひとつひとつ、人の手で摘み取った光景が浮かんでくるようで、どこのどなたかわりませんが、たしかにそういう人がいることに、あがりがたい気持ちになりました。100円、安いね。ボランティアみたい。

こうしてあなたが摘んでくれた田ぜりを食べて、こんなふうに思った人がいるといること。
物語のようですねー。